「夜驚症」や「夢遊病」ってなに?子どもの睡眠障害を知ろう
はじめに
「夜中に急に叫び出して、声をかけても反応がない…」「寝ているはずなのに、ベッドから出て歩き回っている…」 お子様の夜中の奇妙な行動に、戸惑いや不安を感じている保護者の方はいらっしゃいませんか?もしかしたら、それは夜驚症や夢遊病といった、子どもの睡眠時随伴症かもしれません。これらの症状は、親御さんにとって大きな心配の種ですが、お子さん自身が意識していることはほとんどありません。 ご安心ください。これらの睡眠時随伴症は、成長とともに自然となくなることが多く、適切な知識と対処法を知ることで、親子の負担を軽減できます。この記事では、夜驚症や夢遊病などの子どもの睡眠時随伴症の特徴や原因、そしてご家庭でできる具体的な対応方法を詳しく解説します。お子様の夜の穏やかな眠りを守るために、ぜひこの記事をお役立てください。夜驚症と夢遊病の正体:なぜ夜中にそんなことが起こるの?
「うちの子だけなの?」「一体どうして夜中にあんな行動をするんだろう?」と、多くの保護者の方が疑問に感じるかもしれません。夜驚症や夢遊病は、どちらも睡眠時随伴症と呼ばれる睡眠中の異常行動の一種です。これらは、睡眠の特定の段階で脳が覚醒しきらない状態で起こると考えられています。夜驚症(やきょうしょう)とは?
夜驚症は、主に幼児期から学童期の子どもに見られる睡眠障害です。就寝後1〜3時間くらいの、深いノンレム睡眠中に突然起こります。- 具体的な症状:
- 突然大声で叫ぶ、泣き出す。
- 目を見開いているが、意識はぼんやりしており、親の声かけにも反応しない。
- 汗をかき、心拍数や呼吸が速くなる。
- 翌朝には、夜中の出来事を全く覚えていないことが多い。
- メカニズム:深い眠りから目覚める途中で、脳の一部がまだ眠っている状態と、感情や行動を司る部分が覚醒している状態が混在するために起こると考えられています。恐怖や不安を感じているように見えますが、実際には夢を見ているわけではなく、痛みなども感じていません。
夢遊病(むゆうびょう)とは?
夢遊病(睡眠時遊行症)も、夜驚症と同様に深いノンレム睡眠中に発生します。-
具体的な症状:
- 寝ている間にベッドから起き上がり、歩き回る。
- 簡単な会話に応じたり、ドアを開け閉めしたりするなどの行動が見られることもある。
- 目は開いているが、周囲の状況を認識しているわけではない。
- 翌朝には、夜中の行動を覚えていないことが多い。
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メカニズム:
脳の運動を司る部分が覚醒し、体が動いてしまう一方で、意識を司る部分はまだ眠っている状態にあるために起こると考えられています。危険な場所へ向かったり、窓から落ちそうになったりするケースもあり、転倒や怪我のリスクがあるため注意が必要です。
家庭でできる対応方法と、専門家への相談目安
お子様の夜驚症や夢遊病に直面したとき、どのように対応すれば良いのか、具体的な対策をご紹介します。夜驚症への対応方法
夜驚症が起こった際は、お子様を無理に起こそうとせず、安全を確保しながら見守ることが大切です。- いつ: 夜驚症が起こっている最中。
- 何を:
- 安全の確保: お子様がぶつかったり、転んだりしないよう、周囲の危険なものを片付け、静かに見守ります。
- 静かに寄り添う: 声をかける必要はありません。もしお子様が不安そうであれば、優しく背中をさするなど、安心感を与えるように静かに寄り添います。
- 無理に起こさない: 無理に起こそうとすると、お子様がパニックになったり、混乱したりする可能性があります。
- どのように: 大声を出したり、体を揺さぶったりせず、冷静に対応します。数分から20分程度で自然と落ち着き、再び眠りにつくことがほとんどです。
夢遊病への対応方法
夢遊病の場合は、お子様の安全確保が最優先となります。- いつ: 夢遊病が起こっている最中。
- 何を:
- 安全の確保: 窓やドアの施錠、階段のベビーゲート設置など、家庭内の安全対策を徹底します。お子様が危険な場所へ向かわないよう、静かに誘導します。
- 優しくベッドに戻す: 無理に呼びかけたり、大声を出したりせず、優しく手を引いてベッドに戻してあげましょう。お子様が抵抗するようであれば、無理強いはせず、安全な場所で静かに見守るようにします。
- 危険物の排除: 寝室や廊下に転倒の危険があるものを置かないようにします。
- どのように: 突然の行動に驚くかもしれませんが、お子様を責めたりせず、冷静に対応することが重要です。翌朝、お子様が覚えていない場合は、夜中の出来事を話す必要はありません。
共通の対策と注意点
- 規則正しい睡眠習慣: 夜驚症も夢遊病も、睡眠不足や不規則な睡眠リズムが誘因となることがあります。毎日決まった時間に寝起きし、十分な睡眠時間を確保することが大切です。
- ストレスの軽減: 日中のストレスや疲労が、睡眠時随伴症を引き起こすことがあります。子どものストレスを軽減できるよう、遊びの時間を確保したり、不安を取り除いたりする工夫をしましょう。
- 寝室環境の整備: 寝室を暗くし、静かで快適な環境に整えることで、質の良い睡眠を促します。
- 就寝前の刺激を避ける: 寝る直前のテレビ、ゲーム、スマートフォンの使用は避けましょう。
専門家への相談の目安
ほとんどの場合、成長とともに自然に治まるものですが、以下のような場合は専門家への相談を検討しましょう。- 頻繁に症状が起こる場合(週に数回以上)
- 症状が長期にわたって続く場合(数ヶ月以上)
- 危険な行動が伴い、怪我のリスクが高い場合
- 日中の眠気や集中力の低下など、生活に支障が出ている場合
- 他の身体的・精神的な問題が疑われる場合
まとめ
お子様の夜驚症や夢遊病は、多くの保護者の方が経験する可能性のある睡眠時随伴症です。これらの症状は、脳の発達段階によるものであり、成長とともに自然と解消されることが多いです。夜中に突然の行動があっても、まずは慌てずにお子様の安全を確保し、優しく見守ることが最も重要です。 そして、規則正しい睡眠習慣やストレスの軽減など、日頃からの生活習慣の見直しが、症状の改善に繋がることも忘れないでください。 もし、ご家庭での対応に不安を感じる場合や、症状が頻繁に起こり生活に支障が出ている場合は、一人で抱え込まずに専門家へ相談しましょう。お子様の健やかな成長と、ご家族の安心のために、適切な知識とサポートを活用してください。 当ブログでは、他にもお子様の睡眠に関する情報を発信しています。ぜひ他の記事もご覧ください。 『Vキッズ』は3歳から使える、取り外しができる『小児睡眠時育脳サポート装置』です。 乳歯列期の時期に使用することで、お子さま自身の成長する力を引き出すサポートをします。 Vkidsは睡眠時の呼吸を確保する事で十分な酸素を供給し、十分な睡眠を得られることで子供たちの健全な成長発育に貢献します 3歳になったらVkids。お気軽にフジモリ歯科医院までお問い合わせください。参考文献・リンク
- 日本睡眠学会. 「小児の睡眠障害」. https://www.jssr.jp/general/child/
- e-ヘルスネット. 「睡眠時随伴症」. 厚生労働省. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-005.html
- 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所. 「子どもの睡眠Q&A」. https://www.ncnp.go.jp/hospital/disease/faq/children_sleep.html



